漫画版『Fate/Apocrypha』第39話感想 人類救済を掲げる天草四郎と戦うために再起するユグドミレニア…の領地で暗躍するのはたった二人で戦う母と娘
天草四郎とはいかなる英霊なのか
ユグドミレニアは赤の陣営の戦力を改めて見直す。その過程で一番無視できないのが天草四郎時貞という男。生前に強大な力を誇ったという記述はない。偉業を成し遂げたわけでもない。それでも警戒する理由があるとすれば…それは力でも技でもなく純粋な信念であると。これほどの地獄を経験して恨みを捨てられる男は本当に恐ろしい。明確なビジョンさえあればしょうもない願いも現実のものとしてしまう聖杯
人類救済を掲げる天草四郎が怖いのはこの点である。ゴルドさんも人類救済の願いをなんだそれはって一笑。しかしどんな馬鹿馬鹿しい手段が用意されているかもわからないとなれば笑い話では済まない。天草のそれは本当に全人類の事を考えた手段ではあるが…今は何をするかわからない天草を止めるためにユグドミレニアは聖杯戦争を戦い抜く決意を固めるのであった。黒の陣営はボロボロなのに対して赤の陣営の英霊たちは余裕がある
戦うとなれば敵の情報は何よりも重要。ということで判明している英霊の真名から逸話の解説である。奇しくも親に捨てられてしまい、代わりに動物に育てられたという繋がりのあるセミラミスとアタランテの関係が面白い。他にも大体の英霊の真名が判明しているけど、普通ならカルナとアキレウスの二人が敵とか戦意が萎えるというレベルではないと思うのだ。モードレッドとの共闘に思うところあるアストルフォ
番犬と化したアストルフォ可愛い。とはいえ勝つためには共闘は避けられないのだ。ただでさえ戦力差があるのだから一時的とはいえ敵は減らしておきたいんですよね。そういえばモードレッドはジークとの決着を気にしてましたが、結局は再戦はありませんでしたね。やることがいっぱいあるユグドミレニアのみなさん
戦うとなれば陣営の立て直しが必要。敵への戦略も考えなければいけない。ダーニックが亡くなったことで変わる色々なことを他の血族に伝達しなくてはいけない。もうやめてフィオレ姉さんは限界よ!そしてそれは何も身体的疲労のことだけではなく…フィオレの事をよく見ていたケイローン先生の計らいで彼女は一時の休息と新しい道への可能性を手にすることとなる。フォルヴェッジ姉弟が円満に別の道を行けたのもケイローン先生のおかげですよね。知らないうちに大変なことになってたユグドミレニアの魔術師の皆さん
黒の陣営から早期に離脱していたジャックちゃんとマスターの六導玲霞さんである。ある目的のために手当たり次第にユグドミレニアと関わる魔術師たちを襲撃しては拷問の繰り返しである。ピアノを弾いてる場合かー!でも子供のわがままを聞いてあげるとか母親の鑑デスネ。のんきに見えるけど彼女たちはヘマをすることなく次の邸宅に向かうのであった。死体の散乱する屋敷で動揺することなくピアノを弾いて我が子を楽しませる…大した一般人の娼婦さんだ。©Akira Ishida TYPE-MOON
鬼子母神って知ってるか~?