『ぐだぐだエースRE』第6話「ヒミコとカメ」感想 名無しの弟が語る卑弥呼との思い出と後悔の言葉。最後に願ったのはずっと姉上のそばにいられますように
太陽のような姉上
卑弥呼の弟が当時を語る。今回は卑弥呼のお話。誰よりもそれを傍で見てきた名無しの弟が語り部となって紐解いていく内容です。卑弥呼との暮らしは確かに毎日が楽しそうですよね。人ならざる何かと交信し、人知の及ばざる領域の叡智を得る姉上
「それ」が聞こえたのはとある夜の事。とても遠く、とても近く。囁くように、高らかに。 儚むように、朗らかに。己が身は映し身の如く、映し身は己が身を深く。やがては見ゆる悠久の彼方、此方へ繋ぐは久遠の叡智。人ならざる叡智を映す合わせ鏡として現し世に生れ落ち、人の身に余る力をその身に宿す原始の異能者。これはまさにそんな時の光景。とはいえそれは誰に教えることもなかった能力。予言のように起きる物事がわかっていても、毎日の暮らしはお天気娘といった様子の卑弥呼とその弟、日々を普通の姉弟として過ごしていたのだ。
ある時、そのことを喋ってしまった弟
国は間違いなく豊かになった。人々は笑顔になった。これで良かったのだ。
ああ、私は───なんということをしてしまったのか
卑弥呼は女王となった。しかしお日様のような笑顔は消えてしまった。弟はようやく自分のしたことが、姉上に人としての当たり前の生を捨て、その身を捧げさせることになったことに気が付いたのだ。卑弥呼はその生に悔いはなく、すべて受け入れたのだが…弟はずっと後悔していくことになったのだ
そして姉上を残して先立つことになる弟…彼は最後に姉上と同じように天の声を聞いた。そして天の声に願ってしまったのだ…姉上のそばにずっといたいと。そしてその手を取った弟は…
なんとカメになったのだ
いや何故カメに!?なんか弟くんが悪魔と契約したみたいな締めでござった!あと若干ホラーみたいな終わりって言ってるけど、沖田さんもノッブも人の事は言えないと思うな!というわけで女王としての卑弥呼、本来の姿はお日様の光を喜び、人々の笑顔を喜ぶ、天然自然と共に生きる心優しい女の子。それを知る弟の思い出と後悔のお話でした。
©Keikenti ©TYPE-MOON
そんな事よりおっぱいだ!