TVアニメ『Fate/Apocrypha』第6話感想 刻まれる事が無かったモードレッドの激情と痛切な願いと、サーヴァントだけでなくマスターもぶつかる赤と黒の戦いが熱い
タイトル通り叛逆の騎士。恒例のサーヴァントの生前をマスターが夢に見るあれ。
モードレッドの出生と憧れと激情と結末までの流れを一気に駆け抜ける。
槍のデザインや登場キャラのデザインがFGOのものだったりするのも面白い。
アルトリアさんと円卓の騎士と、まさかのモルガンである。
名前はまだ伏せられているけど母という時点で直球。声優は遠藤綾さんで子ギルの人です。
デザイン的にもこのまま回想だけで終わるとも思えないのを感じます。
そしてなんだかアルトリアさんと同じ顔かもしれない。
もしそうだとしても姉なわけだし理由としてはおかしくないのじゃよ。
モードレッドの生前のシーンはポンポン進むので事情を知らないとよくわからないかも。
ちなみにモードレッドが持ってる剣がクラレントなのはチェックミス。
パッケージ版にて修正予定とのことでした。この剣は叛逆してから手にするものですからね。
そしてモードレッドの夢は獅子劫さんにとっても厄ネタでもあります。
それは「父の愛を求める子」というのと、獅子劫さんの願いが関係してるのですが
アニメでは獅子劫さんの聖杯にかける願いのシーンが無いので説明があるのはまだ先。
今回はモードレッドの生前に思うところあるというのが伝わりますね。
ちなみにこの回想シーンは小説だと獅子劫さんが迷い込んだ観客みたいになっています。
モードレッドの亡骸の横に座り込んで滅び行く国を見るシーンは地味に好きなのだ。
時計塔の指示で動いた獅子劫さん。
背景のモードレッドのせいで話が微妙に入ってこない
猫と戯れるモードレッド可愛すぎませんか。あざとすぎませんか。
そんな背景で真面目な話を進める獅子劫さんとエルメロイⅡ世。
ここでやられてしまった時計塔の魔術師は監視や使い魔による情報収集のバックアップ要因。
彼らのおかげで獅子劫さんはカルナさんとジークフリートさんの戦いの情報も得てます。
そんな魔術師を狩るヤツが居たら邪魔だし時計塔の敵でもある。
ならばそれに対処するのも時計塔に雇われている獅子劫さんの仕事だ。
ちなみに小ネタではありますが、連続殺人犠牲者の中にはフィオレと同じ学科の魔術師も居ました。
現状のユグドミレニアのみなさんの反応。
セレニケは鬱憤を晴らしてます。小説と同じなら犠牲者は食事配膳のホムンクルス。
ドS、シリアルキラー、黒魔術使いという三連コンボなマスター、それが彼女だ。
これでも優秀であり近代技術に理解もある。だが見ての通り性格は破綻している。
女性がしてはいけない顔をしているが、どんどんキャラを立ててきている。
今後の結末でもろくでもないものを予感させてくれるマスターだ。
結末といえばゴルドさんやロシェ、カウレスくんにもフラグらしきものが立ち始める。
どのフラグが回収され、どれが折れていくのかは今後の展開にご期待ください。
カウレスくん!PCの電源は切ってからお出かけしよう!
ここでアヴィケブロンの宝具に必要な素材が明かされましたね。
平たく言ってしまえば一級の魔術師。
ユグドミレニアの中だと該当するのがマスターに選ばれた人たちくらいです。
故においそれと用意できなかったわけで、だからこそホムンクルスは渡りに船だった。
ホムンクルスはアインツベルンの技術を流用しているので
突然変異で一級の魔術回路を持って生まれてくることもあるのだ。
そのホムンクルスも使えなくなった。じゃあどうしよう。
そこで最初の話に戻ってサーヴァントがもう脱落したマスターに白羽の矢が立つという話。
にしてもゴルドさんの落ちぶれっぷりと無様具合が酷すぎて注目してしまった。
シロウとセミラミス様もついに動く。
アニメではまだセミラミスの宝具は全貌をぼかしている感じですね。
お披露目のときに視聴者をビックリさせようという作戦と見ました。
ところでシロウが自分のこと「俺」って言うのいいよね。
現代で観光できなくてご不満のモードレッド。
例えば東京の町並みを見るだけでもテーマパークなんでしょうが
シギショアラは彼女からすれば生前よく見た町並みに近いからつまんないわけである。
せっかくの現代観光ができない彼女にはちょっと同情するのだ。
食べかす注意される姿がなんか親子みたいで微笑ましい。
ジャックちゃんとついにエンカウント。
私服の可愛いジャックちゃんと美人のお母さんはもっと見ていたいくらいだが
この二人、実はとても厄介な存在なのだ。
まずは獅子劫さんたちを襲うジャックちゃんによる霧の結界宝具。
その名も「暗黒霧都(ザ・ミスト)」
硫酸の霧を発生させ、閉じ込められたならば普通の人間ならば死に至らしめる。
獅子劫さんのジャケットは魔獣の皮で作った特別性で一工程の魔術くらいはほぼ無効化できる。
だがそれをマスクにしても焼け石に水。宝具が相手となっては分が悪い。
サーヴァントならばダメージを受けないが、敏捷が1ランク低下する。
方向感覚が失われるので脱出にはBランク以上の直感、あるいは何らかの魔術行使が必要になる。
今回はモードレッドの直感が大活躍である。
叛逆の騎士と連続殺人鬼の戦い。
ここはジャックちゃんのドス効いた声がめっちゃ良かった
そこから先のぶつかり合いは直前でお流れとなりました。ケイローン先生の参戦だ。
ちなみにケイローン先生の矢をモードレッドの判断で避けていますが、原作では少し違っていて
獅子劫さんは結界を張っていて、その中に侵入者が現れたことを感知して「セイバー!」と叫びます。
それが一因となってモードレッドもジャックへの必殺の一撃を中止するという流れなのだ。
これはアニメでは描写が難しいから致し方ないかもしれないですね。
だが既に信頼関係は構築されているのが分かる獅子劫さんとモードレッド。
お互いにあいつが負けるわけがないと確信してそれぞれの敵を見定めて戦うのである。
荒々しい赤雷を纏うセイバーを迎え撃つのはケイローンの弓術。そして…
世界最古の総合格闘技、パンクラチオン(ギリシャ語で「すべての力」の意)
下手したら致命傷の刃の一撃を前にして格闘技で挑むというぶっ飛んだ行動である。
でも本人も言ってたように無傷では済まなかった。ぶっちゃけ致命傷に近い。
それでも涼しい顔しているケイローン先生がかっこよすぎる。
マスター同士の対決。ここの映像化は待っていたよ。
サーヴァントの戦いもいいけれど管理人はこういうの大好きなんだ。
小説と違って獅子劫さんが先に仕掛けてますがアニメのほうが好みかもしれない。
アニメで見て科学技術の応酬みたいになってますが、どちらもちゃんと魔術を使用してるのだ。
フィオレの使用している武装は接続強化型魔術礼装(ブロンズリンク・マニピュレーター)
FGOでも礼装で登場している
フィオレは戦況に合わせて変形する金属腕を用いて戦闘を行う。
魔力を通しやすい金属で作られた腕は彼女の手足そのもので、
見ての通り攻撃力、精密性、反応速度どれも優れている。
獅子劫さんの魔弾に対応したのが「守護者の錫腕(ユーピター)」
光弾を重機関銃のように射出するのが「戦火の鉄槌(マルス)」
獅子劫さんの手榴弾を潰したのが「轟然の鉛腕(ザトゥルン)」と多様な機能を搭載。
月霊髄液(ヴォールメン・ハイドラグラム)と比較対象になるという点からもわかる強さ。
それと渡り合う獅子劫さんの戦闘経験も並外れたものであろう。
人体工学はともかく、これの何処に降霊術が使われているのだと思うかもしれない。
実はこれ義腕ひとつにつき1体。計四体の動物霊(犬)が憑依されているのだ。
義腕にはペットとしての名前もそれぞれつけているお姉さん。
アニメで喋って動く姿も相まって可愛いよフィオレ姉さん。
そんな姉さんのピンチで今回は引き。フィオレの運命は如何に。
というわけでサーヴァントの戦いにマスターの戦いが熱かった。
フィオレはあんなに可愛いのに男のロマンっぽい武装を使いこなして…良い。
獅子劫さんの戦いもアニメでこうして見られて感無量です。
モードレッドと獅子劫さんからすればこれが初めての敵主従との戦い。
そう、状況的にはまだまだ緒戦なのだ。
これから激しくなっていく戦いが映像化されていくのが楽しみですね。
車つえー