TVアニメ『Fate/Apocrypha』第17話感想 世界の構造をかつて憎んだ少年と、世界のシステムによって生み出された少女と、まだ人間の醜さを知らない少年の戦い
ジャンヌとジークのデート始まるよー。
うむ、デートというと語弊がある。何故なら二人は囮になるからである。
この囮になる云々はひと悶着あったのですがアニメでは割愛されていますね。
フォオレがゴルドに向かっておじ様が囮になってくれます?とか
ジーク君が囮を立候補して「失敗した時のこと考えると俺が妥当」
「もし死んでしまったらマスター権をユグドミレニアに委譲すればライダーも安心だ」
みたいなこと言ってアストルフォにビンタされたりと色々とあるので詳しくは小説で!
とはいえどこからどう見てもデートに見えるのは仕方ない。
ジークがレティシアのこと分かるのは事前に説明していたから。
このデートもアストルフォに色々と言われるんですがそれも省略されているのだ。
ジークがホムンクルスのみんなと朝食を取るシーンも小説にはあるんですが
尺の都合があるのでいくつかカットされるのも仕方ないですよね。
デートも含めて大きく違うので詳しくはそちらでどうぞ。
今回のサブタイトルはシューマン「子供の情景」の超有名なピアノ曲からです。優しくどこか物寂しい曲調が、あの二人に合うと思ったのでチョイスしたような記憶があります。 #アポクリファ
— 東出祐一郎 (@Higashide_Yu) 2017年10月28日
ジャックと六導玲霞の心温まるピアノのシーン。
先週の肝が冷える尋問シーンが嘘のような…後ろのほうにやられた魔術師の痕跡あるけどネ。
アニメでは二人が出てくると大体が不穏だったり物騒だったりという感じですが
このシーンだと普通のお母さんと娘さんみたいな感じですね。
アニメだけだとジャックと六導玲霞の描写はどうしても足りない。
気になる人には前日譚とかオススメしたい。
これは小説ではなくTYPE-MOONエースになるので注意。
デートにおいては小説とは違うとは上で書きましたが
ジャンヌが子供の頃の話からジークの成長への言及。
ジークが自分の命に頓着が無さすぎなところ。
人間を学ぼうとするところからジャックちゃんへの憎悪など。
押さえるべきところはちゃんと押さえている。
おそらくジーク君が主人公、ジャンヌがヒロインであるということで
それを強調するためにこのデートシーンに集約したのではという印象。
妊娠云々も無かったけどかなりソフトなやり取りになっていたのだ。
ちなみにドラキュラの看板は実在します
こんなこと平然と言うから「ルーラーの方がブッチギリで頭おかしい」「アヴェンジャーの方がまだ理解できる」とか言われるんだこっちの四郎さんは。 #アポクリファ
— 東出祐一郎 (@Higashide_Yu) 2017年10月28日
アキレウスが天草四郎時貞をマスターだと認めるシーン。
天草の中に聖人としての在り方を感じ取るシーンでもあるんですが
問答のところで天草が感情的になっているのが小説との大きな違いでしたね。
この時、アキレウスが考えていたのはそういえば賢王や暴君には仕えたことはあった
でも聖人にこの身を捧げたことはなかったなということである。
多少なりとも日和ったらアキレウスは多分殺してました。 #アポクリファ
— 東出祐一郎 (@Higashide_Yu) 2017年10月28日
結果的にアキレウスは天草四郎時貞を認めたけど殺気は本物でした。
セミラミスがなんですぐに動かなかったのかというと
迂闊な邪魔はマスターの誇りを汚すことになるからギリギリまでは様子を見てたのだ。
恐るべき女帝なのにセミラミス様がサーヴァントの鑑すぎる(ただし天草四郎時貞に限る)
ジャックちゃんと六導玲霞の強襲。
囮として身構えてはいたジークとジャンヌですが後手に回る。
そしてジークとジャンヌは敵の攻撃を受けてしまうのであるが…なんとか無事だった。
これ普通の相手ならジャックちゃんと六導玲霞の完勝もありえたんですけどね。
ジークくんの不死身とジャンヌの呪い耐性が想定外すぎたのだ。
結果、まんまと釣られてしまった形になる黒のアサシンとそのマスター。
複数のサーヴァントに狙われてジャックちゃんと六導玲霞は撤退することになるのだ。
ちなみに小説だとジークが撃たれたところで引いて次巻発売までお預けでした。
運が悪いことにジャックちゃんと六導玲霞は敵増やしてしまった。
それはアタランテ。
アタランテの役割を考えればジャックは放置しても良かった。
むしろジャックの狩りの対象を考えると困るのは黒の陣営のみ。
ただジャックは街の子供たちをも巻き込んだ戦法を取ってしまった。
この時点でジャックとそのマスターはアタランテにとっては問答無用で敵となったのだ。
こうしてアタランテの矢によって六導玲霞さんの戦いは幕を閉じた。
彼女は魔術師でもない娼婦なのではっきり言って条件だけ見たら勝ち目が薄すぎたんだけど
それでも自分を救ってくれたジャックちゃんの願いを叶えるために参戦した。
そこにはそれなりのドラマがあったんですけどアニメだと活躍が少ないのが残念である。
玲霞さんの強いところ見たい人はTYPE-MOONエース Vol.10を読むのデス。
そしてジャックちゃんより解き放たれる地獄。
アタランテの矢によって「ジャックザリッパー」という軛かた解き放たれた怨霊。
巻き込まれたジークが見るのはホワイトチャペル…フロムヘル…ジャックザリッパー…その正体。
次回はジャックちゃんの正体と、世界のシステムと醜さを目にすることになる。
というわけでジャックちゃんの出番も大詰め。
今回は特に省略されているところが多かった印象ですね。
ちなみに小説では今回の話の範囲でそれなりのページで時計塔の動向を描写しています。
出てくるのはⅡ世、ロッコお爺ちゃん、ソラウの兄、水銀メイド、ライネス、フラットなど。
何度目かになりますが気になる人は読んでみましょう。
あ、あれ?妊娠発言はどこ…ここ…?