TVアニメ『Fate/Apocrypha』第20話感想 開幕を告げる最終決戦と大聖杯にリンクする天草四郎時貞。ついに明らかになる人類救済の手段へと王手がかかる
最終決戦への出発の日。
フィオレに後のこと任されたゴルドさん。もういい人にしか見えない。
これから一族のみんなに事実上の敗北の説明と時計塔への降伏準備とか色々あるのだ。
貧乏くじだがゴルドさんも現在を生きる人としてこれからの戦いを頑張っていく。
だけど時計塔との交渉材料がないなーと頭をかかえていますが
その交渉材料をこの先にある展開でゲットすることになります。
ジークとホムンクルス側の交流はここまでカットされているのもある。
それでも黒の陣営側は要点は抑えているので問題はない感じですね。
省略されたホムンクルスとジークが仲間なんだなと思えるシーンは惜しいけれど
トゥールとジークくんのやり取りが良かった。
ああ見えて慈悲深いと評されてたゴルドさんは既に全員のホムンクルスに命名を完了しています。
アンリ・コアンダ国際空港の貸切というお金の力。
時計塔に喧嘩を売ってたんだからこれくらいはできる。
ただもう敗北を受け入れたのでこういう無茶もこれっきり。
聖杯大戦後は資産も差し押さえられると思えばこそできる無茶ともいえる。
小説でのフィオレお姉ちゃんがリムジンを使う理由も可愛かったのだ。
ちなみに空港の貸切資金だけならフィオレの考案した魔術礼装五個分で賄えた。
空中庭園に向かう前のやりとりは良かったけどここも省略が多い。
描写はされてましたけどアストルフォが決戦前に怖がってたり
カウレスがケイローンに向かって弟子に負けんなよ!
ジャンヌの飛行機ってなんで飛ぶんでしょう…。
って言うシーンが見られなかったのは残念。
前者は理性を取り戻したことで怖くなってるんですよね。
ジークが「死ぬかもしれない」というこの戦いがこわいアストルフォ。
逆にジークは「死なないかもしれないだ」と小説では返す。
これはそれだけ大きな戦い。だからこそいつも通りであれと。
サーヴァントとマスターとしての良好な主従関係が見られるのもFateの魅力。
赤の陣営でも準備は進む。
天草四郎時貞の夢の階段から黒の陣営での迎撃準備である。
シャイクスピアはいつ見てもノリノリなの面白いでござるな。
本人も面白いもの見るために戦っているわけで、そのせいで令呪で縛られてしまうのであった。
そう、天草はシェイクスピアを知っている。実は四大悲劇も読んでいた。
ゆえに今回の悲劇を書くなというわけであるなんて的確な妥当な判断なんだ。
それとシェイクスピアが「女帝の恋物語、うん間違いなくウケる」
と直接口に出したのはカルナさんのシーンが省略された部分をうまく補ってましたね。
それとセミラミス様の反応とかその他すべてが美しい。
セミラミス様はこう見えてこの世の全てをころころしちゃおうとしている困った女帝なんだ。
アキレウスとアタランテはそのせいで距離を置いている。
その習性を知って敬遠しないのは天草、カルナ、シェイクスピアくらいである。
アタランテ絶賛私怨暴走中。
聖女を騙る鬼畜生を討たねばならぬという容赦ない発言はやはり笑ってしまうのだ。
いまいちまとまらないのは赤のサーヴァントそれぞれに優先したい相手がいるから。
因縁にもケリをつけるべく最後の戦いがついに始まろうとしているのだ。
スーパーギリシャ大戦
ジャンボ機がどんどん沈む戦い。
ちなみにこのジャンボ機はダーニックの残した資産で買いました。
空中戦はBGMと効果音の組み合せも良くて見入りました。
戦車が空を翔る光景は絵になるしハイスペック師弟の戦いも面白い。
ジャンヌのほうは相変わらず鉄壁ぶりがおかしいと再認識させられるネ。
涼しい顔しているジャンヌと狂戦士かっていうくらいのアタランテさん。
天草に与するアキレウスと人類救済の真実に気づいたケイローン。
最終決戦はまだ始まったばかり。
激しさを増していくであろう戦いに刮目すべし。
そして20話の最後に明らかになる人類救済への具体的な手段。
そこに至るまでに島原の乱を経ていくのがとある正義の味方を彷彿とさせる。
時期的には英霊剣豪七番勝負の後なので狙ったかのようなタイミング。
ルーラー天草四郎時貞がどれだけおかしい存在なのかよくわかります。
そして出てきたのがユスティーツァ・リズライヒ・フォン・アインツベルン。
(アインツベルンの聖女 CV:小林早苗さん)
彼女こそは大聖杯に鎮座する冬の聖女である。
ただ人格は既に消失してるんですが、さてどんな会話が繰り広げられるのだろうか。
次回も目が離せない。
それにしても洗礼詠唱といいユスティーツァいい、劇場版HFを先取りしすぎである。
FGO合わせて今年三回緊縛される作家……。