漫画版『Fate/Apocrypha』第1話感想 黒の陣営の聖杯大戦開幕前夜、魔術協会から離反した「千界樹」の時計塔への宣戦布告により物語は始まる
ついに始まりました石田あきら先生による『Fate/Apocrypha』コミカライズ。
巻頭カラーでジークフリートとモードレッドの激闘から入り
冒頭は既にFateファンにはお馴染みである聖杯戦争の解説から始まる。
いきなり70ページ近い量でサーヴァント召喚まで描写しきってインパクトもバッチリでした。
あと個人的な話ですがセレニケさんの豊かな胸が気になって仕方がありませぬ
漫画ではダーニックのナチスドイツと一緒に行動する姿や臓硯との戦いの回想も描写。
ダーニックは色々あって大聖杯を強奪できたというのがこのアポクリファの世界。
臓硯を出し抜いて大聖杯ゲットしたんだから大したものですよねダーニックは。
100歳近く生きたアポ本編ならともかく、この時は30代くらいのはずですので。
以降、彼は半世紀以上の月日をかけた準備を進め今回のFateでの戦いへと挑む事になる。
ちなみに冬木から大聖杯が失われ、聖杯戦争がそこかしこで勃発。世は正に聖杯戦争時代。
ゆえに触媒も価値が高騰したり一部の英霊が対策法できたりと色々とある。
聖杯戦争で魔術師の人口問題まで浮上して冠位の称号認定も緩くなってるけどそれはまた別の話。
ダーニックの目的は魔術協会からの支配を脱却し、血族中心の新たな独立組織を立ち上げること。
その根底にあるのは時計塔への復讐なんですがそのうち詳しく語られるであろう。
ともかく彼は時計塔に宣戦布告する。向こうからしたらお前は正気か?くらいのものである。
まさか大聖杯を隠し持っているとは思わないですものね。
ダーニックは余裕で自らがセカンドオーナーを務めるトゥリファスにて優雅に待つのみである。
もう既に召喚されたランサーが座しているのだからこの余裕もわかるというものです。
王でありながらサーヴァントとしての役割も心得ているヴラドさんのオーラよ
時計塔はそこへ戦闘に特化した魔術師を50人も派遣する。
時計塔の威信をかけて本気で叩き潰さんとする編成で愚か者への報復に出る。
でもね、そこはもう魔術師の庭じゃなくて、公王の領土なんだ。
ちなみに大したことないって言われてる防衛用ゴーレムはロシェのものです。
アヴィケブロン先生は召喚が他の4騎と同時になっております。
森のルートを突き進みつつ障害を除去するチーム
街道を進むチーム、住宅街に侵入したチーム、町外れに居たチーム、水場に居るチーム
その他いろいろ総勢50人。ヴラドさんの杭によって一瞬で一人を残して全滅である。
時計塔からすれば信じて送り出した精鋭チームを一瞬で失うという冗談みたいなお話である。
だが大丈夫だ。時計塔は諦めないめげないプライドもある。
新しく雇った歴戦のフリーの魔術師たちに豪華な触媒を持たせてまた信じて送り出すのだから…!
その一人の生き残った魔術師というのが実は小説版とは役割が変わってたりする。
彼はこの状態から頑張って本拠地に侵入して大聖杯にまでたどり着き隠し機能を発動。
そこからダーニックの裏をかいて見事に撤退して時計塔に情報を届ける。というのが小説の役割。
その見事というか異常な活躍ぶりに名前もないのに小説1巻が出た頃は話題にもなった魔術師なのだ。
漫画版?それらの経緯がすべて暗示による偽の記憶に変更。要は見逃されたってことである。
まあこの状態から一矢報いるって難しいから納得の話ではあるからね。仕方ないね。
隠し機能ってのは要は聖杯戦争が通常は七騎のサーヴァントだけってのを覆すものなのだ。
ぶっちゃけると追加でまた七騎のサーヴァントが呼べます。
計14騎。ここにもう一人の特別な役目のサーヴァントを加えて聖杯大戦の出来上がりである。
今回の話はユグドミレニアと時計塔の全面対決という構図も含めて世界観を説明している回ですね。
ユグドミレニアのマスターたちもお披露目されてます。
けど、それぞれがどんなキャラか描写されるのはまだこれからといった感じ。
ゴルドさんなんて少しだけ喋ったら後は詠唱のシーンに突入なのに
セレニケとロシェにはその前に出番が多いのは先の展開を考えると察する他ない。
そしてフィオレいいよね。人並みの葛藤をするカウレスも良い。
フォルヴェッジ姉弟が並んでるのもいい。そういう一緒に居るイラストって無かったですからね。
フィオレとカウレスは漫画から入った人も好きになると思うのでご期待下さい。
そしてこのマスターたちがサーヴァントをまとめて召喚。
詠唱から登場までの一連の流れをこうして漫画で見ると圧巻です。
役者は揃い、ダーニックも不敵に笑うというところで次回へ続く。
…ダーニックさん計画通りって感じだけどもう既に綻び始めてるんですよねー。
というわけで小説を読んでいても面白くて圧巻の新連載第1話でした。
電話のシーンとか魔術協会の精鋭魔術師のシーンとかコミカライズならではのアレンジ。
そして話の流れも意識したように感じる描写も良いですね。
一部は小説と変えているのは東出祐一郎さんもやりたかったことをやるためなのかなーと。
赤の陣営でのマスターとサーヴァントの組み合わせを公開したことからもありえる気がしてきました。
つまりは2巻あたりの展開とか大きく変わるかもしれない。目が離せないぜ。
英霊登場のシーンはワクワクするね!
そしてジークフリートの鎧描くの大変そう。