漫画版『Fate/Apocrypha』第42話感想 憧れた父に認められることを願っていたモードレッドが…アーサー王に拒絶され叛逆の騎士となる物語
忌々しい夢を視る獅子劫界離
それはモードレッドの生涯。騎士王に憧れて円卓の騎士となったモードレッドが叛逆の騎士として命を終えるまでの物語である。始まりはお前は騎士王を倒して王になるのだという母親の言葉。モードレッド視点ということもありますが、アーサー王が本当に輝ける存在として描かれている。他の円卓の騎士はシルエットだけど特徴的だから大体わかるの面白いですね。完璧な程に美しく最高の王様
母親にお前はアーサー王を倒すんだと言われてたけど、そんなものはどうでもよかったモードレッド。アーサー王の剣となって邪悪を振り払うことに生き甲斐を見出していたのだ。そんなアーサー王を認められない人もいたけど馬鹿めと切り捨てる姿はある意味で騎士の鑑かもしれない。騎士道を全うするモードレッドの前に現れた妖姫モルガン
いつまで遊んでるんだ早く言われたことをやるのですと。本当なら聞き流しておしまいなんでしょうが…ここでモードレッドは己の出生を知ることになる。憧れのアーサー王の嫡子!それがとても嬉しくて甘美な毒のように一人の騎士を破滅の道へと走らせることになる…おのれモルガン!当然ながら認知してもらえない
よろしいならば叛逆だ!騎士の在り方から転身!命をかけてブリテンを台無しにしてやる!
最後まで何の感情も向けてもらえなかったモードレッド
最後まで王は完璧だった…それでもオレなら王にできなかったことをやれるはず。命を落とす前のモードレッドの切実な願い。それを叶えるために聖杯大戦に招かれたのだ。アーサー王が完璧な王か。悲しいかな…多くの騎士たちのようにモードレッドもまたアーサー王の苦悩を推し量ることができなかったのだ。
果たして自分が追い求めるものは何か…モードレッドは未だに答えを掴めていない。
我、王に非ず───
───その後ろを、歩むもの也。